2010年4月11日日曜日

システム開発を外部に発注する場合、受託側が瑕疵(かし)担保責任を負う場合は?

今日は、労働関係の法律に関する問題です。

「システム開発を外部に発注する場合、受託側が瑕疵担保責任を負うものはどれか。」

(1)委任契約
(2)請負契約
(3)パート契約
(4)派遣契約


答えは、(2)請負契約です。

請負契約は、業務の一部or全部を外部へ委託する方法の一つ。請負側は請け負った業務についての結果責任(完成責任)が発生します。また、法律上は委託元の指揮命令下に置かれないということになります。
対して、派遣契約は、派遣元の会社で労働契約を結んでいる労働者が派遣先へ行き、派遣先での指揮命令下で仕事をするという形態です。

余談ですが、「労働者派遣法改正」が今回改正に踏み切った背景には、派遣と請負の制度をごっちゃにして、「偽装派遣」や「偽装請負」といったものがあるわけです。
世間では、派遣切りが非常に話題となっているわけですが、実はこれら”偽装的労働”の元で働いていた人たちが泣き寝入りすることが後をたたなかったためなのです。

派遣や請負の制度は、「いろんな働き方の可能性を生み出す」ということで、良かれと思って導入したわけですが、結果として、悲惨たる状態を生み出してしまったようです。
このブログにおける注意事項

当ブログは、個人が開設・運営をしているブログです。内容については個人的な解釈の範囲内で書いておりますので、あらかじめご了承ください。
また、ブログ内では固有名称等が出てくることがありますが、いずれも個人的な見解です。公式プレスリリースではありませんので、関係各所に問合せなさらぬよう、くれぐれもご注意ください!