2009年6月21日日曜日

鉄道&バス×eco×まちづくり=?(最終回)

5/26から始まった、「地域のまちづくりファシリテーター養成講座 ~“エコ交通マップづくり”からエコライフを考えよう♪~」は、今回で最終回。
それにふさわしく、今回は実際に現地へフィードワークへと出かけました。場所は、名古屋市中川区の市バス「五女子(ごにょうし)」~「長良橋(ながらばし)」の間の佐屋街道沿いをリサーチ。
まずは、長良橋バス停で下車。ここから、中川運河を橋で渡ります。中川運河は、もともと、名古屋港と笹島を結ぶ、水運としてつくられたのですが、最近は水運としてはほとんど機能していません。
観光地化された堀川と比べ、やや影が薄いですが、最近ハヤリ(?)の産業観光というやつで、中川運河も息を吹き返してほしいなぁ・・・と思います。
ちなみに、運河からは名駅の高層ビル群が見えました。

 

さて、そこから「中川生涯学習センター」へ足を運ばせていただきました。
割とこじんまりとしたところでしたが、実は、ここは昔は区役所の本庁舎だったところ。つまり、この界隈は昔は区の街の中心部だったということです。まぁ、悪く言えば、寂れてしまったわけですが、しかし、レトロな下町の風情は感じられます。そういうこともあり、バス通に面したところは、写真のようなレトロな建物が並んでいたりします。ちなみに、ここは、佐屋街道といって、明治天皇も往来されたという由緒ある道。その説明書も街道には立っています。

 

このフィールドワークでは、街を回って、地元の方へもインタビューをしましたが、ここでわかったことが、このエリアに住む方々の多くは、名駅(名古屋駅のことを指す)よりも、金山へ出る傾向があるそうです。
しかも、市バスよりは、主に自転車が移動手段となっています。
そう、それに関連付けるわけではありませんが、この付近には、下の写真のような、市バスの巡回系統のバスが運行されているのですが、意外にもその存在を知らない方も多いとか。
明らかにPR不足ということが、調査を通じて顕著にわかりました。
お昼を食べたら、最後は五女子バス停から、金山へ戻ります。この五女子から、尾頭橋にかけては、歩道のところにアーケードのような屋根がかかっており、バス停も屋根があることから、雨が降ってもバス待ちの時に傘を指さなくても大丈夫でした。なお、この界隈のお店は安くておいしい店が多かったです。

 

.:*゚..:。:. このフィールドワークを通じてわかったこと・感じたこと  .:*゚:.。:.
バスに乗って・・・ということもありますが、たった1区間のバス停の間に、これだけの街のたたずまいがあることに気づかされ、感動した、といっても過言ではないと思います。
普段、自家用車で通過交通として通っていたら、おそらくコンビニしか目に入らなかったかもしれません。
また、歩いてみて気づいたことは、この佐屋街道沿いに限らずな話だと思いますが、名古屋の街が車優先の道づくりやまちづくりとなっていることです。例をあげるならば、この界隈に駐車場が多いこと。下手をすると、家の敷地よりも駐車場のほうが大きかったりすることもめずらしくはありませんでした・・・。東京や大阪から来られた方がビックリする事もある、名古屋の駐車場の借り賃の安さもあってですが、市バスや名鉄バスなど、地域の公共交通を取り巻く環境の厳しさの現状を改めて知るキッカケとなりました。

そして、今回の目的、公共交通に関連したまちづくりのファシリテーターを養成することですね。
今回は参加者のほとんどがなじみのない場所でのアプローチで、交通エコマップ(利用者本位に立った公共交通MAPづくり)したが、本題としては、地元に戻ってからそういったものを作成していくための交通整理役を育てるための講座でした。

ただ、個人的なことをいうと、これは中長期的な戦略が必要だと思いました。
なぜならば、このセミナーを主催した、(財)名古屋都市センターにも資料が残っているのですが、
この名古屋の自動車主体のまちづくりは、戦後間もなく、つまり、約60年前のことです。
その60年前に、来る自動車中心の社会が到来する将来を見越して、今の久屋大通や、桜通といった、超大型道路の建設が計画されたわけです。その後、案の定、その時代になったわけですが、その60年の歴史をたった数年でひっくり返すことは、不可能に近い行為なわけです。
また、道路を狭めてLRT(超低床式路面電車)を走らせたり、都心部への車の侵入を防ぐということは、行政との調整も必要ですし、運送会社など、運輸系企業からの反発も必須となることが予想されます。このあたり、市民とは違う立場の方々との協働をうまくやっていくには・・・。
私の中には自分なりの答えがありますが、あえてここには書きません。

最後に、「バスを征することは、地域交通を征する」というコトバが講師の方からありましたが、まさしくそうだな、思いました。
バスって、電車ができない、こまごまとした運行や、住宅地と駅を結んだり、駅と工場や遊園地とを結ぶ大事な役割を担っています。
さらに、私が思うに、バス利用者が増えることにより、電車の利用者も増えると思うのです。それは、バスの多くが、駅と目的地を結ぶという路線が多いこと。バスを利用する人が増えれば、当然、都心に出るときに電車を使うわけですから、利用者が増えれば、電車の本数や両数も増やすことになるからです。
・・・まずは、難しいこと抜きで、たまには電車やバスで出かけてみませんか・・・?
思わぬ発見もあると思いますよ・・・!

2009年6月13日土曜日

近鉄特急アーバンライナー

"2時間あればちょうどいい"とかいうキャッチフレーズをCMなどで聞いたような気もしますが、
はい、私乗ったのは、同じアーバンライナーでも、大阪毎時30分発の名古屋行き特急なので、
毎時0分発の所要時間約2時間と比べると、やたら停車するので、
私が乗った特急は、2時間+約20分追加の所要時間となります。

でも、新幹線に比べると、所要時間がかかるものの、車内はゆったりとしています。

アーバンライナー・ネクスト&アーバンライナー・プラス|K's PLAZA
http://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/Express/train/urban.html

近鉄車窓物語゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*

今日は大阪に向かいました。
まず、近鉄に乗るのですが、近鉄名古屋線の最寄駅で電車を待っていました。
すると、ホームでどこかで見た顔の人が・・・。よく見たら、もう何年か会ってしゃべっていない高校時代の友人でしたΣ( ゚д゚ )
途中の駅まで一緒なので、一緒にしゃべっていましたが、
お互いにもっている情報が違うので、久しぶりに会話がはずみました。
まぁ、卒業して、もう10年が経とうとしているんだけど、結婚した子、職場でバリバリ仕事している子、
いろいろでしたが、元気にやっている感じです。
んでも、10年まるまる会っていない人もいるから、どうしているのだろう・・・?
・・・そう言っている間に、友人が降りる途中駅に着いたので、再び、私一人になりましたが、
電車の窓から見る、近鉄名古屋線の田園風景は、10年前と変わっていません。



さて、その私も伊勢中川という、松阪市(旧・嬉野町)内にある駅で下車し、乗り換え。
ここからは近鉄大阪線の電車に乗り換えます。
大阪線は、名古屋線のような田園風景と違い、どちらかというと山と谷を突き抜けるように走ります。
大阪線は緑が多いので、私は通称”目にやさしい区間”とか言っているとか言ってないとか・・・。



そう余談ですが、伊賀や名張って、三重県なんですが、通勤通学は大阪方面へ向かっています。
ある意味、東海地方だけど、文化は関西・・・かもしれませんね。

2009年6月11日木曜日

IC乗車券「JR東海、名鉄、名市交、・・・JR東日本(ぇ)」

IC乗車券:相互利用を検討…JR東海、名鉄など4機関(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090612k0000m040102000c.html

名鉄・名古屋市交通局が来年度(2010年度)に、IC乗車券を出すことは知っていた。
そして、将来、JR東海と相互利用できる事もニュースで知った。
・・・が、ここで、なんと、その2年後をめどに名鉄・名古屋市交通局のIC乗車券でJR東日本でも使えるようになるらしい。
ぬはーですな。
でも、関東⇔東海は、公共交通機関だと、新幹線か、在来線でトボトボ乗るか、はたまた高速バスじゃないと、移動ができないが、ともあれ、かなり1枚のIC乗車券での移動範囲も広がりつつある。
それで・・・表にまとめました。

         名・市交  JR東海  JR東日本 JR西日本  近鉄(pitapa)  関東私鉄
名鉄・名市交   ○     ○      ○      ×       ×        ×
TOICA       ○     ○      ○      ○       ×        ×
SUICA       ○     ○      ○      ○       ×        ○
PASMO       △(※1) ×      ○      ×       ×        ○
ICOCA       ×     ○      ○      ○       ○        ×
pitapa        ×     ×      ×      ○       ○        ×

このうち、関西私鉄連合のpitapaは、クレジット制なので、審査があり、ややハードルが高い。
また、名鉄・名古屋市交通局で導入するICカードはデポジット方式だが、利用した額に応じて、
その額の10-13%がカードへ還元される方式を導入。
TOICAも導入当初は、電子マネーサービスを行なわないとしていたが、2010年春をめどに、サービスを開始する予定だ。
そして、関東私鉄圏のPASMOは、JR東日本との相互利用は可能だが、今のところ、東海エリアや関西エリアの私鉄・JRとの相互利用はできない。※1ただし、名鉄の系列ホテル等ではpasmoが利用できる。

しかし、今回の報道で、唯一、私が痛いなぁ・・・と思うのは、
システム的な問題があるかもしれないが、東海エリアでの相互利用という点で近鉄(pitapa)エリアが使えないというのが痛い点だ。
三重県内の人でも、近鉄で名古屋駅まで乗り、そこから、地下鉄東山線や桜通線に乗るというパターンはあるから、この部分は将来的にもおいおい検討してほしいと思う。
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