さて、Webシリーズは今回でいったん一区切りにしようかと思います。
で、今回はスタイルシートの話ですね。
私はここ10年くらいホームページの作成をしていますが、最初はhtmlに直接テーブル形式を用いてデザインをするというWebページからスタートしました。
この頃はまだワード文章やパワーポイントをhtmlファイルに変換してWebページを作成していたという方法を用いていた方も少なからずいました。
しかし、htmlでデザインをするということは簡単な反面、
デザインを変更する時に大変な労力を要します。特に全てのページの変更となれば・・・。
また、htmlファイルにデザインのコードを書かなくてはいけないため、ファイル容量の増加とコードの複雑化、さらにはテーブルでデザインすることにより、アクセシビリティ(特に視覚障がいの方が使う音声読み上げ対策)には、向いておらず、製作した側からすると意図しない読み上げが発生する原因となったりと、不利なことが意外と多かったりします。
そこでスタイルシート(以下、CSS)を用いることで、「デザインやレイアウト」と「文章の記述」を分けることができ、かつCSSは各htmlファイルのデザインやレイアウトを統一することができるため、
メンテナンスの面でも有利だったりします。
ただし、CSSでも不利な面もあります。
まず、ブラウザのバーションにより、CSSの記述内容によっては対応しておらず、レイアウトが崩れたり、 製作する側が意図しないデザインとなってしまうこともあります。
そのため、どのブラウザをターゲットにするのか、それからCSSのコード内容やバージョンがそのターゲットとするブラウザに適応しているか、あるいは、互換性を持たせる方法はあるのかあらかじめ調べておく必要があります。
最近注目されている、次世代のスタイルシート「CSS3」は前出のHTML5同様、IE~8までは基本的に対応していません。
最新のIE9はWindowsVista以降しかダウンロードできないので、注意が必要です。
そのため、CSS3をうまく表示させるには、WindowsXPのパソコンを使用している方はfirefoxやgooglechromeを入れるという選択肢も必要となってきます。
ただ、IE~8でもCSS3+html5に対応させる方法があるようです。
その一つにgoogleがIE向けプラグイン「Google Chrome Frame」公式安定版をダウンロードし、
IE~8をgooglechromeのように動作させるという方法です。
もちろん、Webサイト側でもそのようなヘッダをあらかじめ記述しておかなければなりませんが、
IEのCSS3+html5対策の重要な解決方法の一つではないでしょうか。