2011年2月6日日曜日

軽便鉄道博物館(北勢線)


西藤原をあとにし、折り返し富田行きの電車に乗ります。三岐線はワンマン運転なので、無人駅でも改札機がないので、運転士さんはきっぷの回収や扉の開け閉めなど、車掌さんの仕事までこなさないといけません。
さて、途中の伊勢治田(はった)駅で下車をします。ここには貨車や電気機関車、それから部品取り用の電車が置いてあります。思わず写真を撮ってしまいました(笑)
ここから、北勢線の阿下喜(あげき)駅まで歩いていきます。駅員さんがおっしゃるには、大人の足で20分あれば着くとのこと。


ということで、テクテク歩いていきます。阿下喜までの道は結構、古い民家が多かったりします。たまにこうやって昔の消火栓まであったり・・・!


で、20分ほど歩いていくと阿下喜駅がありました。道がほぼまっすくだったので、わかりやすかったです。阿下喜の駅舎も5年前に新しいものに立て替えられました。一言でいうと、”レトロフューチャー”というやつでしょうか。


そして、今回最後の目的地となった、「軽便鉄道博物館」。本当は貨物博物館やウィステリア鉄道よりも先に行こうとしましたが、前出のように乗り遅れのため、こちらは後回しになってしまいました。
さて、軽便電車とありますが、他にはナロー線とか、特殊狭軌線とか言いますが、762mmというとても狭い線路幅なわけです。通常、JRの在来線が狭軌(1,067mm)で、新幹線が標準軌(1,372mm)なので、新幹線の線路幅の約半分ほどしかない・・・というわけです。
ちなみに、日本でこの営業用のナロー路線は、この三岐鉄道北勢線と同じ三重県の四日市市内を走る、近鉄内部・八王子線と、富山県の黒部峡谷鉄道ですが、年間通して営業しているのは三重県の北勢線と内部・八王子線なのです(黒部渓谷は冬季は積雪のため、運休)。
ある意味、三重はナローゲージのメッカかもしれません。


これは、以前北勢線で実際に走っていた、「モニ220形の226号」。以前は四日市スポーツランドに置いてありました。実際に私も小学生の頃に見たことがあります。しかし、ここに来るとは思ってもいませんでした。
こちらも他の三岐の博物館と同じようにボランティアの方が活躍されてて、この電車もボランティアさんの力で修復されています。


博物館の展示スペースはこの通り。ここも北勢線に関する貴重な品々が保管・展示されています。


そして、ここの名物の一つ、「ミニ電ホクさん」。これがまた乗るとおもしろい!
バッテリーの発電で、モーターを駆動させていますが、乗ると本物さながらの揺れと、吊り掛けの音もちゃんとします。


そして、これは「軌道自転車」。スタッフの方によると、RAILWAYSに感化されて実際につくっちゃいました!と(驚)。
こちらは誰でも運転できるので、運転させてもらいましたが、いやぁハマりますね、これ!
こちらでは暖かい豚汁もいただきました、北勢線とまち育みを考える会のみなさん、ありがとうございました。


というわけで、日も暮れてきたので、桑名へ向かうことに。


車内は線路幅が狭いだけに、車体もそれなりに狭いです。でも、それがまたかわいらしいです。以前、近鉄内部線に乗ったことが何度かあるので慣れっこですね。


なお、私が乗った電車は「こどもぬりえギャラリー」という、お絵かき列車でした!
北勢線はこれからも子どもから大人まで愛される鉄道として末永く地域に根ざしてほしいなぁと思いました。
次に来る時は、ねじり橋やめがね橋を見に行きたいなぁと思います。

<旅を終えての感想>
1日で三岐鉄道を完乗しましたが、名古屋から1時間圏内でこんな鉄道があることが、とても素晴らしいと思いました。三岐線は今やIC乗車券が普及する中、硬券を通常のきっぷとして販売していたり、駅員窓口や改札があったり・・・と私の幼少の頃にタイムスリップした雰囲気を感じていました。
また、北勢線は近鉄時代には廃線の危機があり、地元沿線の市民を中心に存続を訴え、「乗って残そう北勢線」というように地域の足を守る取り組みをされ、今もその活動は続いています。
今は「乗って活かす」という感じでしょうか。三岐線・北勢線ともに見どころはたくさんあり、もっと注目されてもいいのに・・・と思うくらいです。
私たち鉄道好きは「乗って広めよう!」ということかな、と。それがネットでもいいし、口コミでもいいし、「とりあえず、おもしろそうだから行ってみようか・・・!」という感じで。
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