2011年2月6日日曜日

ウィステリア鉄道(三岐線)


丹生川駅を後にし、三岐線の終点、西藤原駅へとやってきました。
一応、ここ西藤原駅が三岐線の終点ではあるのですが、線路はまだ続いていて、写真のように途中で行き止まりになっています。実は三岐線、ここ西藤原が終点ではなく、当初はさらにここから岐阜県の関ケ原まで結ぶ計画になっていました。会社の名前となっている”三岐”のルーツはここからきているのです。まぁ、関ケ原延伸は80年経った今もそれは実現されていません。おそらく、今後も関ケ原まで延びていくことはないでしょう。(ただし、国や地方自治体が道路をやめて、鉄道重視だ!となれば別でしょうけど、現実は・・・)


さて、この西藤原駅、富田駅もそうでしたが、またまた駅舎がユニークなのです・・・!そう、SLを模した形になっているんです。ちなみに後ろはトイレになっています。


で、ここでの目的はなにかというと、この西藤原の駅に隣接して、「ウィステリア鉄道」という、三岐鉄道開業70周年を記念し、開業時に製造された蒸気機関車や、三岐線で活躍した機関車など展示、さらにはライブ・スチームといって、人が乗れるSLや列車を走らせている、鉄道展示施設なのです。こちらは毎週日曜日に開催されています。前出の貨物鉄道博物館とセットで来ると、またおもしろいと思います。


西藤原駅は2線ホームがあるのですが、このうち営業に使っているのは1つだけで、ウィステリア鉄道側にあるホームは、機関車たちの展示スペースになっています。ちょうど蒸気機関車、ディーゼル機関車、電気機関車の順に並んでいますが、まるで日本の鉄道の歴史を語りかけるかように並んでいます(^^)
なお、一番後ろの電気機関車はつい10年くらい前まで、セントレア工事の埋め立て土砂輸送で活躍していた機関車。こちらは新聞でも目にした方も多いのでは?


これは、ライブ・スチームの車両の一つですが、実際のSLのように汽笛を鳴らします!
ここは親子連れがほとんどでしたが、やはりSLが一番人気だったように思います。


それから、これ。名鉄沿線の方ならおそらく誰でも知っている、名鉄7000系パノラマカー。「三重なのに名鉄?」って思っちゃいますが、しかし、しっかりと造りこんであるのには脱帽です・・・!


また、ウィステリア鉄道には、小スペースではあるものの展示室も設けられています。


これは以前、使われていた通票閉塞機の実物だそうです。隣にはCTC操作盤もあります。映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」でもこれを操作していたシーンがあったかと思います。


これはC62型37号機蒸気機関車の模型。調べてわかったのですが、実車はかなり昔に廃車になっています。ちなみにC62つながりになりますが、昭和29年に東海道線の木曽川橋梁で129km/hを記録したC62型17号機の実車が名古屋の金城ふ頭で3月にオープンする、リニア・鉄道館で展示されます。以前は東山動植物園でひっそりと展示されていたので、もったいない!と感じていましたが、今度は堂々と晴れの舞台に出てくるのでうれしいです!
・・・と横道にそれてしまった。でも、三岐鉄道そのものが走る文化遺産だなぁと思いました。
まぁ、沿線の人たちからしたら、地域の足であることには変わらないでしょうね。
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