2011年2月22日火曜日

シンポジウム「バスを活かしたまちづくりを考える」&連接バス「清流ライナー」お披露目(岐阜市)


2月もあと残り1週間をきりました。さすがに朝晩は冷え込みますが、昼間は小春日和な日が続いています。
さて、今日は岐阜まで行ってきました。今回はシンポジウム「バスを活かしたまちづくりを考える」ということと、首都圏以外では初の連接バス「清流ライナー」がこの3月から岐阜の街を走ることになり、そのお披露目もあわせて行われました。
まず、JR名古屋駅から快速大垣行きに乗車。写真は313系5000番台。余談ですが、すでにATS-PTが使用されていました。


で、今回の目的の一つ、シンポジウム「バスを活かしたまちづくりを考える」を聴講してきました。
まずは、基調講演ということで、横浜国立大学教授・中村文彦先生からのお話がありました。
内容については、ブラジルのクリチバ市における、バスを活用した街づくりについてということですが、お話を聞いていると、おそらく多くの人が持っていると思われる、従来のバスに対する”ネガティブな先入観(定時に着かない、本数が少ない、なんと言っても使いにくい)”を一気に払拭させてくれるような内容でした。印象に残ったのは「街ができてからバスを導入するのではなく、街づくりとバスの連携をうまくやっていく」、「バス導入が最終目的ではなく、あくまでバスはツール(手段)の一つである」ということ。
なお、詳しい内容は中村先生のブログに掲載されていますので、そちらをご覧ください。
岐阜市のシンポジウムの報告(中村文彦教授のミニミニエッセー)
それから、クリチバのバスについては、下記のサイトもとても参考になるのでご紹介しておきます。
ブラジルの環境首都 クリチバ「第1回 地下鉄に匹敵するバス」(公益財団法人ハイライフ研究所)
ブラジルの環境首都 クリチバ「映像報告へのコメント1 クリチバ市はなぜバスを選択したか」(公益財団法人ハイライフ研究所)
また、後半のパネリストによる、ディスカッションではそれぞれの専門の立場の方による、意見や発案がされました。
中でも私がとても一番気になったのが、すでに新聞記事でも取り上げられている、岐阜駅前の旧「岐阜メルサファッション館」をディスカウントショップ「ドン・キホーテ」に転用する件。東海3県でもすでに何店舗か展開されていますが、ドン・キホーテの安田隆夫会長が岐阜県大垣市の出身ということで、岐阜に縁のある方。ということもあってなのか、岐阜市内にも計画されているのですが、しかし、パネラーの方の中でも発言があった「駐車場の問題」。
新聞記事には・・・
岐阜にドン・キホーテ進出 「若い人の足が向く」(2011年2月11日 中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20110211/CK2011021102000109.html
ドン・キホーテ4月中旬開店へ 旧岐阜メルサ賃借契約(2011年02月11日09:30 岐阜新聞)
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20110210/201102110003_12931.shtml
ドン・キホーテ、4月中旬開店を正式発表 岐阜・柳ケ瀬(2011年2月11日 朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/areanews/gifu/NGY201102100007.html
ドン・キホーテ:柳ケ瀬の集客期待 岐阜・旧メルサに4月中旬開店へ /岐阜(毎日新聞 2011年2月11日 地方版)
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20110211ddlk21020117000c.html
新聞記事の内容は個々人の受け止め方もあるのでなんとも言いがたいのですが、少なくとも中日と朝日では駐車場の問題に触れています。
私自身は鉄道やバスを基本的には利用していますが、車も実際乗っています。その上での個人的な意見になりますが、この駅前に大規模駐車場を設けることは、長期的に見ると芳しくないと思います。というのも、オープン時に周囲が渋滞してしまうこともありますが、JRと名鉄が乗り入れる駅前という立地条件の良い場所で、かつバスがたくさん乗り入れている場所なのにわざわざ駐車場がいるのだろうか・・・?ということ。
それから、同じ岐阜にある、モレラ岐阜やカラフルタウンのような郊外型のショッピングモールとの差別化をしておくこと・・・だと思います。
でなければ、これら従来からあるショッピングモールとの客の奪い合いとなり、ドンキができる場所の周囲の商店街の活性化も車中心のまちづくりならば困難を極めることだと思われます。
まぁ、「モレラとドンキでは客層が違う・・・」と言われればそれまでかもしれませんが、昨今、若者の車離れと言われるくらいだそうですし、もしそうならば、大きな駐車場よりも「大きな駐輪場の確保」のほうが大事なのでは・・・?


とまぁ、17時にはシンポジウムも終了し、ここからは清流ライナーのお披露目です。
詳細は下記のアルバムを参照してください。



さて、岐阜を去る前に以前、路面電車が走っていた場所を撮影しました。何年か後には岐阜の街はどのように変化しているのでしょうか・・・


帰りは名鉄で帰りました。距離的に全車特別車特急のミュースカイに乗るところでもないので、その後の急行豊川稲荷行きに乗車して名古屋まで帰りました。
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