ここ数日、リニアモーターカー関連のニュースがちょこちょこ出ているように思います。
まず、Hotな話題は、「相模原―甲府間で先行開業」という、神奈川と山梨の短区間での営業運転を10年後の2020年あたりを見込んでいるようです。
○リニア前倒し検討、相模原―甲府間で先行開業(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090128-945707/news/20101124-OYT1T00013.htm?from=nwlb
その一方で、早くも現在のリニア実験線を有料で乗ってもらい、リニアについて理解してもらう動きもあるようです。こちらは、なんと3年後の2013年度を予定しているとか。
○リニア、開業前に乗ってみて 13年度にも一般試乗開始(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/1124/NGY201011240021.html
また、大都市間の最初の開業を東京~名古屋間として17年後の2027年開業を目指していますが、名古屋駅でリニアと新幹線との乗換えを3~9分と予定しているです。
さらに残りの名古屋~大阪(おそらく新大阪か)はその約20年後くらいの2045年。
○リニア名古屋駅、新幹線の地下に建設 乗り換え3~9分(朝日新聞)
http://www.asahi.com/travel/news/NGY201011120009.html
○リニア中央新幹線:名古屋-大阪、開業前倒し答申へ(毎日新聞)
http://mainichi.jp/life/today/news/20101125ddm008020121000c.html
この名古屋駅の乗り換えについては、乗換えを嫌う人は飛行機を選択しそうな気もしますが、しかし、飛行機も都心から空港まで鉄道やバスで出向かないといけないので、このあたり、どうなることやら。
あと、国の資金を頼らないと書いてありますが、これは多分、国会議員などがリニアに関与することによって、当初の通過するはずの路線を曲げてしまう、つまり”我田引鉄”ということで、”ふるさとへどうしても駅や路線を誘致したい”という話になることが予想されるから、それを避けたい・・・ということも国に頼らないという一因ではないだろうか、と私自身は考えました。
現に、リニアが通らない京都では、リニアを通してほしいという地元での誘致運動もあるようですが、大回りしたり、カーブグネグネの路線図になってしまうと、東京~大阪約1時間の公約が実現しなくなる可能性だってあるでしょうね。
こういう地域をまたぐ長距離の鉄道誘致はなかなか難しいかけひきというか、つなひきがあったりするようで、ニュースや新聞を見るたび、容易にはいかないことが伝わってきます。
とはいうものの、来年3月にはJR東海の鉄道博物館「リニア・鉄道館」がオープンし、2013年には有料で実験線に乗れる機会が増えてくることもあり、リニアをますます身近に感じられるようになることは大いにあると思います・・・!