2012年4月15日日曜日

東山動植物園のモノレールの謎

再び、鉄道ネタに戻ります(笑)。
名古屋市千種区にある東山動植物園には、1987年(昭和62年)から「スカイビュートレイン」という、小型のモノレールが走っています。

このモノレールが走ってからすでに20年以上が経過していますが、今では東山動植物園ではすっかりおなじみの乗り物となっています。
が、これが初代ではなく、かつて、上から吊り下げる、懸垂式のモノレールが走っていたそうです。
その証拠に、モノレールとその乗り場が現在でも残っています。

それが、こちらの写真。現在で1階部分が売店となっていますが、かつてはここがモノレールの発着場(旧植物園駅)。1964年(昭和39年)という、東海道新幹線開業と同じ年に開業しています。ただ、私はまだ生まれておらず、しかも、このモノレール、10年程で廃止されています。
理由はwikipediaから引用しますが、
・動物園駅の立地が現在のキリン舎辺りと正門入口からはかなり遠く、しかも相当数の階段を登った森蔭の目立たない所にあった点
・植物園駅も実際は動物園内にあり、植物園のメイン施設である大温室へはそこから連絡通路(歩道橋)を渡って行く必要があった点
・就役10年で大規模な補修が必要となったが、多額の費用を掛けても収支が改善する見込みが立たなかった点
このようなことがあり、廃止となったようでした。
ただ、この功績が関東でのモノレール(神奈川の湘南モノレール、千葉の千葉モノレール等)に活かされているそうです。

今後もこの初代モノレールは、この場所でひっそりと動物たちや来場者を見守っていることと思います。
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