2011年8月13日土曜日

名古屋港ポートビル&海洋博物館を見学


お盆休みの方も多いかと思います。
今日は、名古屋港まで行ってきました。


まずは、名古屋港ポートビル展望台へと入りました。ここから名古屋港を一望できます。
目の前に見えるのは名港トリトン(伊勢湾岸自動車道・名港中央大橋)です。
その向こうには知多火力発電所近くに天然ガスを運搬するLNG船が停泊しています。


ここはどこでしょう。そう、名古屋港イタリア村跡地です。2005年の愛・地球博とほぼ同時にオープンしたのですが、いろいろあって2008年に閉鎖されてしまいました。


次は同じビル内にある「名古屋海洋博物館」に入ります。
ここは名古屋港の歴史や、港が産業貿易港であることを知ることができます。
名古屋港はもともと、遠浅で大型の船舶が入船することはできませんでした。なので浚渫(しゅんせつ)によって発展してきた港であることがわかります。
ちなみに、名古屋港の浚渫土は中部国際空港(セントレア)にも使用されています。
今、ボーイング787の機体が名古屋港からセントレアへ船便で輸送されていますが、ある意味、名古屋港とセントレアは一心同体ではないでしょうか。


これが名古屋港の全景を表した模型です。名港トリトンが目を引きます。


一方で防災面についても考えるコーナーがあります。ここは1959年(昭和34年)9月26日に伊勢湾台風が来襲、壊滅的な被害を受けた地域です。
近年では、1995年1月17日の阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、耐震についても対策を講じられようとしていますが、今年の3月11日の東日本大震災の津波の甚大な被害を考えると、さらに津波に対する防災&減災について考える時期に来ていると思います。


これがその伊勢湾台風後の名古屋港周辺の被害を再現した模型です。
両親から話でしか聞いていませんが、死者・行方不明者も相当数出た甚大な被害です。
線路や家屋がなぎ倒され、津波とは流され方が違いますが、沿岸部に近い愛知や三重ではこういった被害が50年ほど前に実際に起こったわけです。
これは忘れてはいけない災害の一つ・・・だということです。


さて、7月16日(土)~9月4日(日)に企画展「名古屋港の漁法」~名古屋港最後の職漁師 犬飼一夫氏の漁法模型展~が開催されています。


こちらも話でしか知らない世界。名古屋港は貿易港として発展してきましたが、その代償ともいうべきか、かつて盛んだった漁業が衰退していった背景もあります。
今回は漁業が盛んだった頃の名古屋港を模型で復元するという企画が催されていました。
そう、蟹江や飛島、木曽岬の海に面した場所はかつて漁が盛んだったと聞きます。
衰退は工業地帯の発展と、あとは伊勢湾台風が大きいようです。
なお、下之一色(名古屋市中川区)はその名残をかすかに残している地区です。
このブログにおける注意事項

当ブログは、個人が開設・運営をしているブログです。内容については個人的な解釈の範囲内で書いておりますので、あらかじめご了承ください。
また、ブログ内では固有名称等が出てくることがありますが、いずれも個人的な見解です。公式プレスリリースではありませんので、関係各所に問合せなさらぬよう、くれぐれもご注意ください!