2010年7月9日金曜日

あおなみ線活性化・案

ニュースや新聞等でも報じられているが、名古屋高速臨海鉄道(あおなみ線)が破綻したという。ま、破綻とはいえ、運行は通常どおり行われている。

毎日新聞 http://mainichi.jp/select/biz/news/20100706k0000m020119000c.html
リアルライブ http://npn.co.jp/article/detail/91695243/
朝日新聞 http://www.asahi.com/business/update/0706/NGY201007060002.html
中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010070790090628.html

しかし、どの新聞を見ても、この会社の役所体質とかの批判が相次いでいるが、当ブログでも言ってきた話だが、この東海地方はマイカー依存が著しく高い。しかも、このあおなみ線、元々貨物線を旅客化しているものだから、つまりは元々旅客鉄道の空白地帯であったこと(特に地下鉄東山線高畑以南)。
だから、鉄道が走っていなかった住民は、ひょっとするとあおなみ線が地域の公共交通という認識が低いのではないか・・・?と個人的には感じているのである。
このあおなみ線の大部分を通る、中川区・港区を知っている方ならわかると思うが、工場や倉庫も多くあり、その周囲に集合住宅等があるのだが、そのため道路も大きく、ショッピングセンター等も無料の大きな駐車場がたくさんある。つまり、皮肉った言い方になるかもしれないが、マイカーにやさしい街なのである。
また、あおなみ線の終着点である名古屋駅(以下、名駅)の駅前駐車場も市内の他の地域に比べれば高いかもしれないが、それでも東京や大阪に比べてはるかに安い。そのため、休日やラッシュ時の名駅前の道路はたくさんの車で身動きできないことが慢性化している状態。(乗合バスも定時運行できない)

では、まずどうすればよいのか・・・?
ちょっと自分なりに思いつくことを書いてみた。

<短期的にできそうなこと>
・沿線の住民同士で、まずあおなみ線を利用しようということ
・そのためには、あおなみ線を行政主導から、市民を巻き込むスタイルへ
・名古屋大学環境学研究科の加藤博和先生が提唱している、交通エコマップの取り組み
・交通エコマップで地域の交通機関の現状を把握し、その上で行政との話し合い
・名古屋市交通局のドニチエコきっぷのあおなみ版
・来年3月に開館する、JR東海博物館の入場券付割引きっぷの発売

<中長期的に考えていくこと>
・あおなみ線はJRと同じ狭軌(1067mm)&直流1500Vであるため、JRとの直通運転を検討する
・全線名古屋市内を走ることから、市営地下鉄と通しの運賃にする
・基本的に公共施設やショッピングセンターなどを駅の近くに設置するような駅中心のまちづくり
・パークアンドライドの設置をし、都心へのマイカー流入の制限をするため、名駅周辺のパーキング設置の抑制

とりあえず、こんなところだろうか。
あおなみ線は外郭団体なので、税金の投入の批判される。もちろん税の使い道を考えるのは大切なことだが、しかし、なぜかマスコミ各社はマイカー依存している名古屋に対する批判がなされていない。「○○が悪い」とばかり原因追求していたらよいまちづくりなんてできないと思うのだ。
今年、Co2の25%削減やら、COP10(生物多様性条約会議)の開催が名古屋で今年行われるが、そういう部分にももっと食い込んでほしいと強く思う。
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