ついに、ドコモも参入し、大手携帯電話会社キャリア3社が「iPhone」を取り扱うことになりました。
以前から何度かNTTドコモが、iPhoneを取り扱う話は出ていましたが、アップルの提示する条件とドコモとの条件が合致し合わなかったことから、見送られてきたという経緯もあるようです。
まず、回線の話ですが、
ドコモのXi(LTE)はどこまでキャパがあるかの問題は未知数です。
XiはLTEにしてはつながりが悪いエリアもあり、今回、iPhone導入に合わせて、幾分、改善されると思いますが、こればかりは実際に運用してみないとわかりません。
auは、iPhone5までは2.1GHz帯しか使えませんでしたが、このiPhone 5S/5Cからは、Androidのみで使用できた、プラチナバンドといわれる、800MHz帯が使えるようになります(電波の場合は、数字が小さいほどつながりやすい)。
それにより、都市部のラッシュ時でパケ詰まり問題がある程度改善されるかと思われます。
ソフトバンクは、900MHzというつながりやすい周波数帯の取得こそはしていますが、実はiPhoneで使えるようになるには、来年2014年からになります。
また、ソフトバンクに限らず、モバイルの通信方式はLTEの場合、FDDとTDDという2種類があるのですが、日本向けのiPhoneは、FDDに対応しており、残念ながら、ソフトバンクが大風呂敷を広げて進めているTDDには今回は対応していません。
そういう点では、iPhoneに関していうと、ソフトバンクは若干、不利になる部分もあります。
ただ、昨年買収した、イーモバイルの1.7GHz帯を活用することができますので、ドコモやauに大幅に差がついてしまうことはないだろうとは思います。
さて、その「iPhone 5S/5C」ですが、一体どんなものなのか・・・?
まずは、「iPhone 5S」。
http://news.mynavi.jp/news/2013/09/11/005/index.html
外観はiPhone5と変わりませんが、今回から新しいカラーにゴールドが追加されました。
さらに特筆すべき点は、「64ビットアーキテクチャ搭載A7チップ」を搭載していること。
どれだけ動作に影響が表れるかわかりませんが、今後、他のスマホ(Androidなど)が64ビット化を追従していくのか・・・です。
また、これはiPhone3GSの頃から指摘されている、使っていくうちに壊れやすくなる、○のホームボタン。これもさらにiPhone5に比べても強化されているようです。
続いて、「iPhone 5C」。
http://news.mynavi.jp/news/2013/09/11/006/index.html
iPhone5Sの廉価版。当然、値段も抑えています。
新興国向けと謳われていますが、日本では今までiPhoneを持たなかった層が購入するとも言われています。
特徴は、カラーバリエーション。
ホワイト、ピンク、イエロー、ブルー、グリーンの5色でなんだか、戦隊モノのカラーみたいですね!
iPhone5Sほどの性能は要らないけれど、iPhoneを持ちたいという方には、おすすめのモデルです。
そして、迎え撃つ、Android。
http://news.mynavi.jp/articles/2013/04/19/android/index.html
昔、バッテリがiPhoneほどもたないし、性能もいまいちなど、「iPhoneに比べたら、魅力はないのでは?」という方も結構いらっしゃるようですが、OSのしばりが少ない分、各携帯会社のバリエーション豊かなサービスが搭載されています。
特に、防水、防塵、ワンセグ、おさいふ機能などはiPhoneにはない機能ですし、
また、auで提供している、「+wimax」は、しばりのないAndroidだから搭載できたわけですし、LTEと違い、ダウンロードするパケットの量によって、通信制限が科せられることもありません。
最後に、「iPhoneとAndroid」というスマホの急激な普及により、縮小を余儀なくされてきた、「ガラケー(フィーチャーフォン)」。
http://news.mynavi.jp/news/2013/08/02/021/index.html
「いよいよ、消滅するのか?」という話もちらほら聞かれますが、しかし、スマホのようにしょっちゅうブラウジングや、ツイッターやfacebookなどのSNS、LINEやSkypeといったコミュニケーションツールを使わず、「主に通話やメールが中心の方」はガラケーが良いし、そういったニーズは少なからずあります。
また、現時点では、カメラなしをスマホで選択はできませんし、また、「一つの電話機で2つの電話回線を持つことができる機能(ドコモだと、2in1)」はスマホでは使うことが基本的にはできません。
といった形で、この5年ほどで日本のモバイル事情が大きく変わってしまったように思います。
ドコモのiPhone参入は、日本のスマホ化をさらに加速させるのでしょうか?
個人的には、もう少し、機種や月々の料金体系などの値段を下げてほしいと思います。