http://journal.mycom.co.jp/news/2011/12/16/013/index.html
東武鉄道100系電車の特急「スペーシア」が、東京スカイツリー開業に合わせ、リニューアルされることが決まりました。2011年12月15日 特急スペーシアをリニューアルします!(東武鉄道)
http://www.tobu.co.jp/file/4058/111215-3.pdf(PDF)
100系スペーシアは、それまでの1720系「DRC」の後続車として1990年に登場し、東京の浅草~東武日光・鬼怒川温泉の観光特急としてデビューしました。
かくいう私も9年前の2002年秋に浅草~鬼怒川温泉まで「きぬ」号に乗車しましたが、東京と観光地の日光を結ぶ観光特急だけ合って、デラックスな車内と高速性に満足した覚えがあります。
2006年3月からはJR線との乗り入れ、新宿への発着も開始されました。
スペーシアもデビューから20年ほど経過しており、これは同期の私鉄特急でいえば、同じ関東の京成電鉄AE100系2代目スカイライナー(現・シティーライナー)や、名鉄1000系パノラマSuper、近鉄21000系アーバンライナー(現・アーバンライナー・Plus)、西鉄8000系などです。
すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、1980年末~90年前半の頃は、通勤電車ではVVVF制御が徐々に採用されつつある時期でしたが、なにぶん当時のVVVF制御は高価であり、停車回数が少なく加速と減速が比較的少ない特急車は、この時代でも抵抗制御や界磁チョッパ制御など、従来の直流モータを採用したものも珍しくない時でした。
しかし、このスペーシアはVVVF制御を採用しており、しかも将来の130km/h運転(現行は120km/h)や、日光の山岳地域での勾配区間での安定した運転をシェアにいれ、オール電動車となっています。
ちょっと話がスペーシアの基本的な話にそれてしまいましたが、今回のリニューアルは、賛否両論はあるものの、主に塗装の変更とシートモケットの張替えなどが中心となっており、近鉄特急のアーバンライナーやさくらライナーのような大胆な改造ではないようです。
ただ、特急専用車は距離数や高速運転の疲労も関係してか、通勤電車に比べて早く引退する車両も珍しくない話ではあります。
このスペーシアの場合は、リニューアルされて引き続き運転されることになるわけで、まだまだ活躍が見られると、私は前向きに感じています。