さて、3年ぶりのエコ交通マップづくりに参加しました。
前回は名古屋市中川区尾頭橋地区のマップづくりでしたが、今回は10月のちょい乗りバスに合わせて行われたワークショップの続編(?)のようなカタチでした。
参加者は6名でこじんまりとした感じでした。
(ちなみに私は10月のワークショップは都合が合わなくて参加できませんでした)
今回、13:30~16:30という3時間の短い時間ですが、その時のふり返りと、実際に地図を使って栄・大須地区の見所や交通手段についてピックアップしていくという作業をしました。
また、地図に付箋を使って見所や交通手段を書き出す前に、模造紙に赤い付箋と青い付箋が用意されました。
さて、これはなにかというと、赤い付箋=自家用車、青い付箋=公共交通機関or自転車など、移動手段を書き込んでいくわけです。
ほとんどの方が青い付箋を書きましたが、私はあえて赤い付箋の自家用車の移動を入れました。
「・・・え、公共交通機関の利用を高めるのに、わざわざマイカーの移動のことを書く?」と思われるかもしれませんが、これは、実は理由があるのです。
この手のワークショップの参加者のほとんどが交通機関を積極的に利用する方が多いと思います。私も根っからの鉄道・バス好きで、公共交通機関を愛する一人ですが、しかし、このワークショップの意図を考えた時、マイカーから交通機関に徐々にシフトしていくことが重要であると思います。
なので、私はマイカーを使う人の部分の要素もあえてワークショップ内に入れました。
でないと、マイカーが引き起こす交通問題が洗い出せないと自分なりに強く思ったからです。
ある意味、交通弱者というのは、免許を持つことができない高校生までの青少年や、運転の困難な高齢者という捉え方もありますが、それとは別に年齢関係なしにやむを得ず運転せざる得ない環境にいる人もしかりだと思います。ある意味、こちらも別の意味で交通弱者なのかもしれません。
特に家族で出かけるという場合には「どうしても駐車料金と電車・バスなど交通費の比較をしてしまいがち」です。
まぁ、実際は車だと維持費や燃料費や任意保険、税金などたくさんお金がかかるわけで、決して公共交通機関に比べて安いわけではありません。しかし、現実、車での移動のほうが安くつくと思っている人がたくさんいます。
現実、難しいところですが、どう交通機関を利用してもらえるように工夫するか、いわゆるイイ意味での落とし穴をつくっておく・・・そんなのも大事かなぁと。
あと、個人的な意見になりますが、マイカー移動は乗換えがない分、楽ですが、駐車場探しや渋滞に巻き込まれたりして、時間を余計に食ってしまう点があります。特に都心部での時間のロスは大きいです。
さらに、名駅や栄のように交通機関が発達していているところでも、多くの人がマイカーを使い、そのためにラッシュ時や土日が渋滞している場所があります。
このため、バスがダイヤどおり運行されないという現実があります。
ある意味、マイカー利用者もバス利用者も両方にとってデメリットが出る悪循環が起こっています。
ちなみに私も免許を持って運転することのある一人ですが、自動車学校での教習は相当、厳しいです。マナーの悪い、いわゆる名古屋走りなんかしてたら、いつまで経っても教習所は卒業できませんし、まず教官から相当な注意を受け、試験も即、中止です。
免許取立ての頃は慎重なのに・・・慣れてくると人によっては、どうして荒い運転になっていくのかは、個々のドライバーの意識の問題もあるでしょうけど、一つ言うならば、前出の渋滞や駐車場探しとも関連してくると思いますが、”余裕がなくなる部分からの焦り”から来るところもあると思います。焦ると周りが見えなくなり、自分本位になります。心の余裕の無さが運転の荒さにもつながってきます。
エコというのは、交通機関の場合はCo2削減という部分もあると思いますが、もう一つ「無駄を減らす」という側面もあると個人的には思っています。公共交通機関を使うことにより、”時間が読める””人と人とのふれあいが増える”というそんな利点もあるんだよ、ということが少しでも多くの人に広がっていけばいいなぁ・・・と思いました。
今回参加してみて、いろんな考えがあることが大事だな、と改めて思わせてくれた、第一回目のエコ交通マップワークショップでした。
次は、第二回目が都合がつかないので、第三回目に参加です。