2日目の今日は、信濃大町からトロリーバスに乗り、黒部ダムに行きました。
最初、雨模様で天候が心配されましたが、次第に天気も良くなりました。
今でこそ観光放水やダムカレーを食べたり、乗り物を乗り継いだりして観光地になっていますが、黒部ダムが完成するまでには大変な道のりがありました。
黒部ダムは、東京オリンピックの前年の1963年(昭和38年)に完成しています。
当時、逼迫する電源需要に対し、ここの必要性が迫られ、戦後間もなくの昭和30年代前半に建設が決定しましたが、映画「黒部の太陽」やNHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX」でも取り上げられていますが、大変な難工事でトンネル工事の際、砕波帯でたくさんの出水や落盤事故も相次ぎ、多くの方がお亡くなりになったことも忘れてはならないことではないでしょうか。
今、2020年の東京オリンピックに向かって、再び、建設のラッシュアワーが続いていますが、やむを得ない急ピッチな作業もあり、災害事故や過重労働も相次いでおり、この時代までとはいかなくとも、大変な時期に差し掛かっています。
私自身も親会社に電力会社を持つ、建設業の会社に勤めている末端の身として、例え現場の技術屋ではない事務屋であっても、会社組織の一員として安全対策はきちんとしていないといけません。
「安全ヨシ!」の気持ちを大事にして、お盆明けからの仕事に従事していくことを心にとめ、黒部ダムをあとにしました。