2014年4月5日土曜日

京阪・くずはモール「SANZEN-HIROBA」へ行ってきた

3月12日にまだオープンしたばかりの、京阪鉄道ミュージアム Sanzen-Hirobaへと初めて足を運びました!
ここは、くずはモールという、京阪樟葉駅前にある、大型ショッピングセンターの中の一角に設けられた、京阪電車のいわば、博物館のような場所。

中に入ると、まず目立つのは、旧3000系「テレビカー」。
京阪本線には、8000系ダブルデッカー特急車が走っていますが、年齢層によってはやはり、京阪特急はこの旧3000系だとおっしゃる方も多いかと思います。

「テレビカー」という文字、と「特急」表示、ここのあたり、昭和の京阪特急というイメージをほうふつさせます。1500Vに昇圧前の仕様でしょうか?


車内もリニューアル前のシートに。
2ドアの転換クロスシート車だと、当時だと、国鉄117系新快速用車両(現・JR西日本)や、阪急6300系特急車にも共通するような当時としては運賃だけで乗れる豪華な電車だったと思います。
私のような名古屋の人間だと、名鉄7000系パノラマカーや7700系、5500系、5300系、5700系などがそれを連想させます。いずれも特急電車としての運用についた実績があります。

ちなみに、この先頭車両のこの位置にテレビがありました。
が、ブラウン管のテレビだとメンテナンスに難があるそうで、こちらは最近の地デジ対応の液晶テレビに。

運転台ですが、実際に運転することも可能です。
写真を見て、お気づきの方もいらっしゃるとは思いますが、最終形態のワンハンドルから、デビュー当初のツーハンドルに戻してあります。
このあたり、よく見ると、中之島線直通の快速急行用車両として製造された新3000系や、2012年に宇治線や交野線といった支線用に製造された13000系もこれと同じ形状のハンドルを採用しているところをみると、いかにこの旧3000系がハイカラな電車だったことを伺うことができます。

京阪沿線を模した、模型レイアウトです。
奥が鞍馬山で、手前はひらかたパークでしょうか?

電車の保存でだけではなく、SANZEN-HIROBAには京阪電鉄の歴史を振り返ることのできる、パネルも展示してあります。1910年に大阪・天満橋駅―京都・五条駅間開通が開通しているので、今年で104年になります。
ちなみに、現存している大手私鉄で古いのが、同じ関西の南海電鉄の1885年、もう130年近い歴史を誇る鉄道会社。
なお、名古屋の名鉄は今年120周年を迎えます。


さて、SANZEN-HIROBAには、もう一つ、シミュレータがあります。
現特急の8000系のシミュレータです。
こちらは、旧3000系よりも簡素化されたものですが、しかし、運転台もしっかりと作りこまれており、順番待ちの列をつくっていました。

こちらは、往年の電車に取り付けられていた、行き先表や副表です。
特急の鳩マークはもちろんのこと、びわこ連絡や、おりひめ、ひこぼしといった最近の副表もあります。
SANZEN-HIROBA、無料で入れるわりには、充実した鉄道保存施設。
子どもから大人まで楽しめる場所として、末長く営業していってほしいと思いました。
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